長崎県勢そろって優勝! 朝日レガッタ 女子シングルスカル・田中、男子ダブルスカルの梶﨑・西村

高校女子シングルスカルを制した田中(大村、中央)=滋賀県立琵琶湖漕艇場

 ローイングの第75回朝日レガッタは3~6日、大津市の滋賀県立琵琶湖漕艇場(1000メートル)で行われ、長崎県勢は高校女子シングルスカルの田中真緒(大村)、高校男子ダブルスカルの梶﨑悠志郎・西村南一紀組(同)がそろって優勝した。
 女子シングルスカルは38艇が出場。予選、準決勝を組1着で通過した田中は、6艇で競った決勝も後半にスピードを上げ、4分4秒04でトップゴールした。4月のU19日本代表選考会(11位)で敗れた相手を、2秒以上引き離す快勝だった。52艇が出場した男子ダブルスカルの梶﨑・西村組は予選、準決勝をトップタイムで通過。決勝もスタートから飛び出して3分21秒93で制した。
 この大会は関西圏ではインターハイ、国体、全国高校選抜大会に次ぐ主要大会と位置付けられている。

◎地元インターハイへ弾み

 西日本各地の実力校が参戦したレースで、大村の2艇が優勝を勝ち取った。75回の歴史を数えるこの大会で、大村勢の優勝は初めて。諫早市で開催される今夏のインターハイに向けて大きな弾みを付けた。
 「新しいレースプランを試した」という女子シングルスカルの田中は、苦手意識のあったスタートを見直して快勝につなげた。男子ダブルスカルの梶﨑・西村組は予選、準決勝で出た課題を決勝でしっかり修正。溝上監督が「一つ一つのレースに目的を持って臨み、成長につなげてくれた」と振り返った。
 インターハイは普段の練習で使用している本明川コースで行われる。梶﨑は「土地勘があることを生かしたい」、西村も「メダルを目指す」と意気込み、田中は「これで満足せず、インターハイがゴールだと思ってやる」と気を引き締めていた。

高校男子ダブルスカルで優勝してガッツポーズする大村の梶﨑(右)・西村組=滋賀県立琵琶湖漕艇場

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