京都市バス「パートタイム」運転手を採用へ ラッシュ時間帯勤務、運転手不足の恒常化で

京都市交通局で初となるパートタイム運転手の募集を呼びかけるポスター(京都市中京区)

 京都市交通局は、パートタイム勤務の市バス運転手の採用を初めて実施する。全国的にバスの運転手不足が続く中、柔軟な働き方で新たな担い手の確保につなげたい考えだ。

 パートタイム運転手は会計年度任用職員の扱いで、大型2種免許所有者を対象に5人程度の採用を予定する。希望に基づき、朝か夕方いずれかのラッシュ時間帯(それぞれ4時間半程度)に週5日、約20時間勤務する。

 市交通局によると、委託車両を除く市直営の市バス運転手の定員は854人。現在欠員が10人(1日時点)出ている。6月以降に新規採用者を順次配属すれば、欠員は解消される見込みだが、運転手不足が恒常化しているため、パート勤務を募集する。担当者は「欠員が生じてから募集するのでは遅い。新たな働き方で人材確保に取り組みたい」としている。

 正規職員の募集は、約30人を予定する。大型2種免許を所有していない人が対象で、免許取得費用などは市が負担する。

© 株式会社京都新聞社