青森県平川市の猿賀神社で3日、崇敬会大祭が開かれ、伝統の特殊神事「鬼面奉射神事」を行って悪疫退散を祈念した。
神事の後、山谷敬宮司が拝殿横に立てた鬼の面の木札を目がけて2本の矢を奉射。さらに弓を太刀に持ち替え、一振りで力強く打ち砕くと、面は四散して地面に落ちた。
山谷宮司は「神の霊が乗り移った太刀の威力で、邪気を木っ端みじんにできて安心した。疫病がなく、経済環境も元通りになるよう期待したい」と願いを込めていた。
拝殿では、県無形民俗文化財・津軽神楽の演目の一つ「朝倉」が神職により厳かに奉奏された。