海外レビューサイトのAnime Trendingが実施している作品投票企画「Top Anime Charts」から、本年4月より始まった春アニメを対象にした過去4週分の週間ランキングが発表され、海外アニメファンの趣向や注目の変化が見受けられる。
Anime Trending（@@AniTrendz）発表の第4週投票結果（情報元）
Top Anime Chartsは英語圏を中心に世界中のアニメファンが“その週に最も良かった作品”を各々で公式サイトから投票する企画。週次集計である特性上、その放送回の評価によって大きく順位が推移するものの、過去4回分では一貫して“第◯期”と称されるような続編作品が数多くランクインしていた。中でも『無職転生』2期第2シーズンについては第1週と第2週での連続首位を獲得したほか、『この素晴らしい世界に祝福を！』『転生したらスライムだった件』『デート・ア・ライブ』も上位10位に定着しており、高い人気が伺える。
その一方、4月より新たに始まった新作も多数上位に上がっていることも印象的で、うち第3週には一迅社「百合姫」連載漫画が原作の『ささやくように恋を唄う』が新作として初の首位を獲得。その他、X（旧Twitter）にて全世界リアルタイム配信を行う、希有な海外展開が行われている『怪獣8号』もTOP5以内をキープしており、アニメレビュワーからも注目されている。
『夜クラ』が急伸？新作オリジナルにも注目
また、「少年ジャンプ」や「少年マガジン」といった原作を有しない、完全オリジナルの作品群からは『夜のクラゲは泳げない』の成長が顕著に見受けられた。同企画では「7位（1週目）→6位（2週目）→5位（3週目）」と週を重ねるごとにランクアップを続けており、最新週の4週目には2位を記録。アニメ配信後のSNSでも日本語以外の投稿が多数見受けられ、着々と支持を獲得しているようだ。
本作は『推しの子』などを手掛ける人気制作会社・動画工房が贈る完全新作オリジナルアニメとして、それぞれの悩みや葛藤を抱えた少女たちがアーティスト集団“JELEE”を結成し、匿名クリエイティブ活動に邁進する様子が描かれている。作中にはバーチャルYouTuberをはじめとした、動画投稿文化も織り交ぜられていたり、世界的に高い知名度のある渋谷が舞台だったりすることから、今後の海外ファンからのさらなる注目獲得にも期待される。
■TOP ANIME CHARTS 2024 SPRING WEEK4
1. デート・ア・ライブV（Date A Live V）
2. 夜のクラゲは泳げない（Jellyfish Can’t Swim in the Night）
3. この素晴らしい世界に祝福を！３（KONOSUBA -God’s Blessing on this Wonderful World! S3）
4. 怪獣８号（KAIJU No.8）
5. 無職転生Ⅱ第2クール（Mushoku Tensei: Jobless Reincarnation S2 Part II）
6. ささやくように恋を唄う（Whisper Me a Love Song）
7. 転生したらスライムだった件 第3期（That Time I Got Reincarnated as a Slime S3）
8. 狼と香辛料 Merchant Meets The Wise wolf（Spice and Wolf: Merchant Meets The Wise wolf）
9. ブルーアーカイブ -The Animatoin-（Blue Archive The Animation）
10. 響け！ユーフォニアム３（Sound! Euphonium S3）
©JELEE／「夜のクラゲは泳げない」製作委員会
