人形劇団ひとみ座による公演 400人を魅了 「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」/岡山・津山市 

人形劇団「ひとみ座」による公演「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」(NPO法人みる・あそぶ・そだつ津山子ども広場主催)が6日、岡山県津山市山下の津山文化センターで開かれ、多彩な表現による人形劇が市内外の親子約400人を魅了した。

同劇団は「ひょっこりひょうたん島」の人形美術などを手がけ、神奈川県を拠点に国内外で活躍している。「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」は、映画やアニメ化もしている人気児童書が原作。悩みを持つ人々が駄菓子屋「銭天堂」と出合い、店主・紅子の勧める駄菓子を食べて不思議な力を手にするストーリーになっている。

音読大会で優勝したい少女や大泥棒になりたい男ら個性豊かな人物が次々と登場し、喜怒哀楽や心の葛藤を繊細な動きや声の抑揚で表現した。観客は創造力を膨らませながら見入り、テンポの良いユーモラスなトークや演出が子どもたちの笑いを誘う場面もあった。

押入の楢本真弓さん(69)は「物語を知らなかったが構成も良く、迫力のある演技に引き込まれた」。孫のはるちゃん(5)は「とても楽しかった。また見たい」と話していた。

人形劇団「ひとみ座」のキャストたち

© 津山朝日新聞社