「89分に決めれば試合は続く。すぐに得点する必要はない」0-1で先敗も…パリSG指揮官は冷静。ドルトムント撃破でCL決勝へ

先日にリーグ・アン3連覇を決めたパリ・サンジェルマンは現地時間5月7日、チャンピオンズリーグ準決勝の第2レグで、11年ぶりに4強入りしたドルトムントとホームで対戦する。

1週間前の第1レグは、キリアン・エムバペ、アシュラフ・ハキミのシュートが、立て続けにポストを叩く不運もあり、0-1で敗戦。逆転が求められるが、ルイス・エンリケ監督に焦りはない。

英公共放送『BBC』によれば、決戦の翌日に54歳の誕生日を迎えるスペイン人指揮官は、「目標は2点を取っての勝利ではなく、勝利だ」と冷静に語った。

「2点決めなければならないと考えれば、それは大きな目標のように思える。私たちはただプレーして得点したいだけだ。89分に得点を決めれば、試合は続く。すぐに得点する必要はない。我々はただ勝ちたいだけなんだ」

【動画】エムバペが放ったポスト直撃のシュート
経験豊富なエンリケ監督は、90分での決着に執着するリスクを強調。こう付け加えた。

「2分間で2点を奪うことはできるが、失点する可能性もある。攻守で100%集中しなければならない。失点しても深刻な問題ではない。冷静さを保つ必要がある。もし私たちがすぐに2点取れば、相手は反応せざるを得ないだろう。ハイレベルなプレーが繰り広げられる互角の展開になると思うよ。両チームにとってタフな試合になるだろう」

エムバペら強力攻撃陣を擁するフランス王者は、国内リーグでは5位に甘んじるドイツの雄にリベンジなるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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