米ボーイング新型宇宙船打ち上げ、10日以降に 技術的問題で延期

Joey Roulette Steve Gorman

[ケープカナベル(米フロリダ州) 6日 ロイター] - 米航空宇宙大手ボーイングが開発した新型宇宙船「CST―200スターライナー」の初めての有人試験飛行に向けた6日の打ち上げは技術的な問題で中止された。米航空宇宙局(NASA)は打ち上げが10日以降になると述べた。

カプセルは、ボーイングと米防衛大手ロッキード・マーチンの合弁企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)が手がけるアトラス5ロケットに搭載され、南部フロリダ州にあるNASAのケネディ宇宙センターで打ち上げ準備に入っていた。

しかし、ロケットの第2段バルブに問題が見つかり、対応に当たったものの、発射はカウントダウンまで残り2時間を切ったところで中止となった。

その後、ULAが問題のバルブを検査し状態を検証し、10日以降に延期という判断に至った。

宇宙ビジネスは既に米起業家イーロン・マスク氏が率いるスペースXが乗り出している。NASA関連事業のシェア争いを巡ってボーイングは躍起になっているものの、大幅な後れを取っていた。今回は、国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を運ぶ「CST―200スターライナー」の初飛行として期待されていた。

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