こんにちは、もめです。今回はNEMO『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』をご紹介します。これまでのキャンプではずっとウレタンマットを使用してきましたが、そんな私がエアーマットを使用してみてどう思ったのか。『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』に触れてみて感動したポイントなどを、私の視点からお伝えします。
コンパクトでハイスペックなエアーマット!NEMO『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』の概要
NEMO『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』は、NEMOのエアーマットの中でもオールシーズン使えるオールラウンドモデルです。
- 重量:390g
- 展開サイズ:長さ160cm×幅51cm×厚さ8cm
- 収納サイズ:20×直径7cm
- R値:4.2(ASTM規格)
- 素材:20D PUポリエステル
- 付属品:専用スタッフサック、コンプレッションストラップ、パッドポンプ、リペアキット
睡眠時の快適さや、空気注入の簡便さなど、使い勝手に優れています。
また、マットの断熱性を評価するR値は4.2と、厳冬期以外なら耐えうるスペック。私の場合、2月末の氷点下の本栖湖で使用し、地面の寒さを感じることなく眠れました(寒さの感じ方は人により異なります)。
なお、今回ご紹介する『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』は、2024年5月時点では残念ながら廃盤に。現在は、後継モデルとして『テンサーオールシーズン レギュラーマミー』が発売されています。
後継モデルの『テンサーオールシーズン レギュラーマミー』は、R値や素材の厚さなど、さまざまな面でスペックアップしています。
今回紹介する『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』の良い部分はそのまま引き継がれているため、本記事は後継モデルの購入を検討する上でも役に立ちますよ。
細かいところでニヤつく機能!NEMOのエアーマット『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』の良いところ
NEMOの『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』は、使っていて思わずニヤついてしまうような良いところがたくさんあります。
しっかり分厚く、地面の環境を身体に伝えない
地面の凹凸をあまり感じずに眠れるのはエアーマットの魅力です。そして、厚さ8cmにもなる『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』は、その良さをいっぱいに享受できます。
また、内部に断熱フィルムが入っているため、地面の冷気を身体に伝えません。
厚さと断熱フィルムにより、地面の環境に左右されずぐっすり眠れるのは嬉しい特徴です。
フワフワ感軽減や、音が鳴りにくい構造で快適な眠りを確保できる
寝るときの快適性も『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』のメリット。特にわかりやすいのが、エアーマット特有のフワフワ感が少ない点と、音が鳴りにくい構造です。
エアーマット特有のフワフワ感は、“スペースフレームバッフル構造”と呼ばれる内部構造により軽減。身体をしっかりとサポートしてくれます。
音が鳴りにくいのは、断熱フィルムをマットに蒸着していないのがポイント。これにより、寝がえり時の音を最小限に抑えているのです。
洗練された空気口の構造とエアー注入方式
エアーマットの気になるポイントとして、空気を出し入れする手間が挙げられます。
ウレタンマットなら広げるだけで済みますし、内部にクッション材を持つセルフインフレータブルタイプなら、放っておくだけで勝手に膨らんでいくので楽です。
『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』ももちろん空気を入れる手間はありますが、さすがNEMO。空気注入の方式も洗練されています。
手順は簡単で、付属のパッドポンプをバルブに取り付けて、パッドを広げて軽く息を吹き込んで注入。これを3~4回繰り返すだけです。
結局息を吹き込むんじゃないか、と思われるかもしれませんが、熱い料理にフーフーする程度の息でOK。あとはポンプに溜まった空気を手で押し込むだけです。
また、浮き輪を膨らませるときのように、バルブに口を付けて空気を注入する必要もありません。
実際にやってみると本当に簡単で、初めて実践したときにはとても感動しました。空気を抜くのも簡単なので、総合的にはインフレータブルタイプよりも楽なのでは?とすら思いました。
バルブは2重構造になっていて空気が抜けずらく、使用後はすぐに空気が抜けるようになっています。指1本で空気量の調節もできるので、好みの柔らかさにするのも簡単ですよ。
ウレタンマットと比較してどうなの?『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』を使って分かったエアーマットの良さ
『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』を使うまでは、キャプテンスタッグの『EVAフォームマット』を使用していました。
お金が無くてなかなか買い換えられなかったのもありますが、大雑把に扱えるウレタンマットに魅力を感じていたのも事実です。
そんな私がエアーマットである『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』を使い始めて、ウレタンマットと比較してどう思ったのかをまとめてみます。
収納サイズのメリットは思ったよりも大きい
まず思ったことは、エアーマットのコンパクトな収納サイズはメリットが大きいということです。
これまでバックパックキャンプやバイクツーリングに出かけることが多く、キャンプギアは軽量コンパクトなものを選んできました。
ウレタンマットの軽さは圧倒的に優秀。コンパクトにならないデメリットを踏まえた上で、あえて選ぶのもアリだと思います。
ただ、実際にエアーマットを使ってみると「コンパクトになるのはありがたいな」と改めて感じたのです。
バックパックにパッキングした様子を見るとその差は一目瞭然。
ウレタンマットのパッキングは基本外付け。(内部に這わせるという解決策もあります)
外付けだと、はみ出たウレタンマットが周りの人に当たってしまわないか、移動中に落下してしまわないかなど、考えることが増えてしまいます。
バッグ内に収納できるエアーマットであれば、これらの心配はいりません。
エアーマットはパンクのリスクというデメリットもありますが、トレードオフにできるくらい平常時のメリットは大きなものでした。
分厚いことによる身体へのダメージ軽減
エアーマットは、ウレタンマットに比べて地面の状況による睡眠の不安定さも軽減してくれます。
ウレタンマットは地面の状況が身体に伝わりやすく、石がゴロゴロしているキャンプ場では、寝る場所を工夫しないと、背中の石がずっと気になってしまうことに。
ウレタンマットのこのデメリットは気合で乗り切っていましたが、気合には限界があるし、気づかぬうちに身体にはダメージが蓄積されているものです。
一方で、『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』は厚さ8cmもあるので、多少の大きさの石ならば身体に影響を受けません。
気合いを入れなくても、問題なく眠れました。
空気の出し入れの面倒くささは意外と少ない
特徴の紹介でも少し触れましたが、空気の出し入れの手間は意外と気になりませんでした。
付属のパッドポンプを使用した注入方法はかなり楽。標高が高い山岳地帯でも、比較的簡単に空気を入れられる印象です。
広げるだけでよいウレタンマットと比べると手間はありますが、それでも面倒とは思いませんでした。
二重構造のバルブのおかげで片付けは一瞬ですし、狭いソロ用テントの中でも扱いやすかったです。
▼マットの比較ならこちらの記事も要チェック!
NEMO『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』をおすすめしたい人
ここでは、『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』をおすすめしたい人をまとめました。
軽量コンパクトなマットが欲しい人
軽量コンパクト、かつスペックも妥協したくない人は『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』を購入して間違えることはないでしょう。
今回紹介した『ミディアムマミー』は、通常よりも使用時サイズが短く、その分収納サイズがより小さくなります。
テンサー インシュレーテッドの収納時サイズの違い
- ミディアムマミー(160cm):20cm×直径7㎝
- レギュラーマミー(183cm):20cm×直径7.5㎝
※カッコ内は使用時の長さ
小柄な人や、頭や足のスペースをまくらやクッションで補っている人にはうってつけです。
もし、コンパクトさはそこまでこだわらない場合は『レギュラーマミー』もおすすめですよ。
スペック重視のエアーマットが欲しい人
マットは安ければ数千円で手に入るため、今回紹介している『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』は、人によっては高級に感じますよね。
ただ、値段の分『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』の快適性は間違いありません。
フワフワ感の軽減や寝返り時の静音性、空気の注入方式など、使用感は抜群。断熱性に優れているのもメリットです。
安いエアーマットには断熱材が入っておらず、分厚くてもR値が高くないモノもありますからね。
睡眠の質はキャンプの楽しさに直結するので、これらのポイントを重視するのはキャンプを楽しむ上でも大切ですよ。
NEMO『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』でコンパクト装備なキャンプに出掛けよう
今回はNEMOの『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』のご紹介でした。
私にとっては初めてのエアーマットでしたが、収納性・快適性ともに満足のいくアイテムでした。
もっと安いモデルを選ぶ選択肢もありましたが、丈夫さや快適さに不安があるエアーマットだからこそ、お金を出してよかったなと今では思っています。
NEMOの『テンサー インシュレーテッド ミディアム マミー』は、登山などのアクティブな趣味向けのアイテムですが、それはつまり厳しい環境下での使用にも耐えられるということ。体力を使う登山のテント泊で、睡眠をおろそかにする人はいません。
軽量コンパクトな装備で出かけるキャンプは好きだけど、あんまり気持ちよく眠れていない…という人は“良いエアーマット”も検討してみてはいかがでしょうか。