華やか稚児行列 鹿沼・医王寺で釈迦の生誕祝う「花まつり」

列を作って境内を練り歩く子どもたち

 【鹿沼】北半田の医王寺で3日、釈迦(しゃか)の生誕を祝う伝統行事「花まつり」が行われた。稚児行列に2~10歳の子どもたち24人が参加した。

 行事は江戸時代から続き、稚児行列は2年に1度行われる。華やかな稚児衣装を着て境内を練り歩くと、釈迦や薬師如来の功徳を授かり、健やかに成長できると伝わる。

 子どもたちはいずれも県指定文化財の金堂や唐門を通過し境内を1周。講堂前で、田戸大智(たどたいち)住職(53)から健康を祈願する「稚児加持」を受け、釈迦像に甘茶をかけた。

 粟野小2年鈴木千隼(すずきちはや)さん(7)は「暑かったけど衣装を着て歩けて楽しかった」と笑顔を見せた。田戸住職は「親子で健やかな成長を過ごせるよう祈ります」と話した。

© 株式会社下野新聞社