PC画面上の出来事を後から振り返ったり検索したりできるツール

by 宇都宮 充

Windrecorder

PCの画面上に表示されたさまざまな情報を巻き戻して確認したり、検索したりできるようにするオープンソースアプリ「Windrecorder」がGitHubにて公開されている。現時点で言語は英語、日本語、中国語(簡体字)をサポートしている。

パーソナルメモリサーチエンジンを謳うツールで、macOS向けにオープンソースで開発されている「Rewind」のWindows版に相当するものとして開発したという。PCの画面を録画し、OCRなどを行なうことで、後から情報を振り返って確認できる。

動作の仕組み。処理はすべてローカルで行なわれる

仕組みとしては、ffmpegを使ってPCの画面を15分程度のフラグメントファイルとして録画していくとともに、この録画に対し、Windows標準のOCR APIによる文字認識や画像埋め込みを行なってインデックスを作成する。記録された映像や情報はWeb UIを通じて確認でき、後から振り返ったり、ウィンドウ名など関連するテキストで検索したりできる。あわせてスクリーンタイムなどの統計情報についても提供する。特定のプログラムや画面上の範囲を記録の対象外にすることも可能で、データの保管や処理はすべてローカルで行なわれる。

画面がスリープしている場合など変化がないときは録画が一時的に停止され、アイドル時にはデータベースの管理や保管期間外の映像の削除などが実行される。使用されるデータ容量は、録画データが1時間で2~100MB、1カ月で10~20GB、データベースが1カ月で約160MB。現時点ではシングルディスプレイ環境のみのサポートとなっている。

検索機能
録画を後から振り返る機能
統計機能

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