米大統領選とEU議会選、保護主義台頭を警戒=豪マッコーリー

Lewis Jackson

[シドニー 7日 ロイター] - 豪投資銀行大手マッコーリー・グループのシェマラ・ウィクラマナヤケ最高経営責任者(CEO)は7日、今年の米国と欧州連合(EU)の選挙で保護主義的な政策が台頭する可能性があり、企業にとってリスクだと指摘した。

ウィクラマナヤケ氏はシドニーでの会合で「多国間の関係や貿易を重視するのか、もしくは内向き志向を強めるのか。(選挙)結果はある程度影響を及ぼす」と述べた。

今年は世界の人口の半数以上が住む20カ国超で選挙が行われる。

ウィクラマナヤケ氏は、インドで現在行われている選挙について、モディ氏再選の可能性が高いと指摘した。一方、来月の欧州議会選挙と11月の米大統領選については、まだ予測できないと述べた。

低迷が続いていた企業の合併・買収(M&A)については、金利の先行きに対する信頼感の高まりなどから回復し始めていると指摘した。

© ロイター