ウォズニアック氏の宇宙企業 5650万ドル調達、衛星情報会社買収

Joey Roulette

[ワシントン 6日 ロイター] - 米アップルの共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏が立ち上げた宇宙スタートアップ企業のプライバティアが5650万ドルを調達し、米衛星情報会社オービタル・インサイトを買収したことが分かった。プライバティアのアレックス・フィールディング最高経営責任者(CEO)がロイターに明らかにした。

オービタル・インサイトが開発した地球観測システムは、他の企業が最近撮影した衛星画像に基づく大規模検索エンジンとして設計されており、プライバティアの衛星追跡ソフトウェアと組み合わせる方針。

地球軌道上には衛星が大量にあって混雑している状態。プライバティアは円滑な運営を支援するため2021年に創業され、衛星の脅威になるスペースデブリ(宇宙ごみ)などの状況を把握する「宇宙状況監視(SSA)」サービスを手掛ける。

同社は4月に、宇宙事業対象のベンチャーキャピタル企業のエアロXベンチャーズが主導するシリーズAの調達ラウンドを完了した。

フィールディング氏によると、この調達資金によりオービタル・インサイトの買収が可能になり、4月14日に手続きを終えた。SSAサービス市場での売上高は見通しが限られていたが、オービタルの買収でサービスの拡大が見込めるという。

フィールディング氏はオービタル買収後の企業価値やオービタルの買収価格は明らかにしなかった。

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