宇宙船オリオンの熱シールド問題、「アルテミス2」で重大なリスク–NASA指摘

米航空宇宙局(NASA)の監査総監室(OIG)は現地時間5月1日、宇宙船「Orion」の熱シールド問題が「Artemis II」の有人飛行に「重大なリスクをもたらす」と指摘している。海外メディアのSpace.comが報じている

2022年11月に実施された無人ミッション「Artemis I」では、Orionは月周回軌道を飛行した後に、地球に帰還。しかし、その熱シールドが予想以上に侵食されていたことがわかっている

OIGによれば、2025年9月に予定されているArtemis IIで「Orionの熱シールド、分離ボルト、配電の異常が明らかになっている」としている。そして、これらの異常の解決が、Artemis IIの準備の最も重要な要素だと指摘している。

NASAは今回の問題を軽減するために、熱シールドに改良を加えている。さらに、宇宙船の乗組員カプセルをサービスモジュールにボルトで固定する方法も変更している。

(出典:NASA / Charly ‎‎‎‎‎‎‎Lebouc)

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