節電と快適さのため「エアコン掃除」を 見える部分は家庭で、奥はプロの仕事で 5月請求分から電気料金値上がりも

ゴールデンウィーク中、各地で30度以上の真夏日を記録し、早くもエアコンをつける時期がおとずれている。

そうなるとエアコンのクリーニングを考える人もいるのではないだろうか。節電にもなるというが、どのタイミングで、どのようにするのがよいのだろうか。

■プロに聞く エアコンクリーニングの目安

訪ねたのはハウスクリーニングのプロ「おそうじ本舗」。エアコンクリーニングの目安を聞いてみると…

おそうじ本舗スーパーバイザー 小川一輝さん:これから使い始めの時に『ちょっとかびくさいな』と思うのでしたら、5月からやられた方がいいと思います。エアコン内部に汚れが詰まってますと暖かい風を冷たくする時に、どうしても稼働が高くなりますので、そういった時に電気代が非常に高くなります。

関西電力によると、2024年5月の請求分から電気料金に上乗せされている「再エネ賦課金」が引き上げられた影響で、一般的な家庭で電気料金は543円値上がりする。

■家庭では「見えるところの掃除」

エアコンの掃除で電気代が節約できるならやっておきたいところ。業者に依頼する前に、家庭でできる掃除はないのか?

おそうじ本舗スーパーバイザー 小川一輝さん:ご家庭でやられるとき、目に見えるところが『フィルター』と『吹き出し口』。見えるところの掃除。

家庭でできる掃除の1つめは、取り外し可能なフィルター。目に見えるホコリを掃除機で吸い取る。油汚れは、市販の中性洗剤を薄めたものでこすり取る。

おそうじ本舗スーパーバイザー小川一輝さん:フィルターに関してはこまめにやられたほうが節電効果になりますし、カビの繁殖も減ります。

家庭でできる掃除の2つめは、風の「吹き出し口」。冷たい空気を出すときに結露が出て、カビが発生しやすい場所だ。中性洗剤を薄めたものをキッチンペーパーに湿らせ、割りばしに巻き付けて拭いていく。(※作業の際はコンセントを抜く)

■奥はプロの仕事 エアコンクリーニングの予約はすでに1カ月先になることも

目に見えるところまでは、家庭でもできるのだが、フィルター奥の送風ファンなどはプロの仕事。しかし、すでに予約が混み始めていて、1カ月先になることもあるという。

おそうじ本舗スーパーバイザー 小川一輝さん:夏エアコンを常時使うという話でしたら、だいたい1年から3年ペースでクリーニングされた方が良いのではないか。

これからやってくる本格的な暑さの前に、エアコンのクリーニングや試運転をしておくのがよいかもしれない。

■気温が21度から25度になったらエアコンの試運転

ダイキンによると試運転指数というものがあり、簡単に言うと21度から25度ぐらいの間にエアコンの試運転をしておくとよいということだ。すでに真夏日になったところもあり、26度を上回っているので、早急に試運転した方がいいことになる。

試運転のやり方は、
・運転モードを「冷房」にして、温度を16度から18度に設定し、10分程度運転
・冷風はちゃんと出ているか、異常を示すランプの点滅がないかなどを確認

もし異常があった場合は修理をすることも考えてということだ。

共同通信社 編集委員 太田昌克さん:2年前の夏は電力需給が逼迫しました。節電がすごい大事でした。やっぱり普段から掃除をやって、節電効果を高めて、賢く電力を使うことがますます必要かと思います。

今後もかなり気温が上がる日がありそうなので、早めにご対応を。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年5月6日放送)

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