本物さながらミニSL出発進行 加悦鉄道資料館で運転会「もう1回、乗りたい」

親子連れや鉄道ファンでにぎわうミニSL運転会(与謝野町加悦・加悦鉄道資料館)

 京都府与謝野町加悦の加悦鉄道資料館でこのほど、恒例のミニSL運転会があった。実際の蒸気機関車と同様、石炭をたいて走る車両が敷地内のコースをゆっくりと回った。親子連れらは、本格的な車両と笑顔で記念撮影などを楽しんだ。

 同館の指定管理者NPO法人「加悦鉄道保存会」が催した。コースは、国の重要文化財「123号機関車」などが並ぶ敷地内から同館の入り口付近までの約80メートル。同会の会員が運転を担当した。

 煙を上げるミニSLは時折、汽笛を鳴らして線路上を走った。木造の客車に子どもたちが続々と乗り込んだ。車両をじっくりと眺めながら会員に走る仕組みを尋ねる保護者や、石炭のにおいに喜ぶ鉄道ファンの姿が見られた。

 大阪市から親子で訪れた女性(36)は「本物の音やにおい、振動を感じられた」と話し、息子(2)は「もう1回、乗りたい」と笑顔を見せた。

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