能面作りの愛好家が出品する「わたしの打った能面」展がこのほど、大津市の市伝統芸能会館で開かれた。プロが丁寧に彫り込んだ作品から、初心者の面まで55点を紹介した。
今回で25回目。京都や滋賀、兵庫の55人が1点ずつ出展した。庶民的で艶っぽい女性をモチーフにした「近江女」や、平家物語に登場する平知盛の怪士系の面「三日月」など表情豊かな作品が並び、来場者は真剣なまなざしで見入っていた。
出展した女性(82)は、「能や狂言のふるさとである滋賀県で優れた文化芸能に触れることで、滋賀県の底上げにつながれば」と話した。