「大阪コミコン2024」で中国アニメ・漫画が存在感

「大阪コミコン2024」で中国アニメ・漫画が存在感

3日、大阪コミコン2024の会場に設置された閲文集団の「一人之下」展示エリア。(大阪=新華社配信)

 【新華社北京5月7日】アニメ・漫画の国際イベント「大阪コミックコンベンション2024」が3~5日、大阪市で開催された。中国電子書籍大手、閲文集団(チャイナ・リテラチャー)の展示エリアでは、「全職高手(マスターオブスキル)」「詭秘之主(Lord of the Mysteries)」「狐妖小紅娘(縁結びの妖狐ちゃん)」「一人之下」などの中国作品が存在感を放っていた。

 同エリア中央に立つピンク色の木は漫画「狐妖小紅娘」に登場する神聖な木「苦情樹」をイメージしており、人気の撮影スポットとなった。同作は中国のネット大手、騰訊控股(テンセント)傘下の配信サイト「騰訊動漫」でお気に入り登録数が550万に達し、アニメ化作品も110億回以上再生されている。

「大阪コミコン2024」で中国アニメ・漫画が存在感

3日、大阪コミコン2024の会場に設置された閲文集団の「狐妖小紅娘」展示エリア。(大阪=新華社配信)

 「全職高手」のスポットも多くの人でにぎわい、伝言板は5月29日に誕生日を迎える主人公、葉修(イエ・シュウ)に宛てたメッセージであふれた。小説が2015年に日本に上陸し、同名漫画が21年から日本のアプリ「ピッコマ」で配信された。ピッコマのお気に入り登録数は7日現在、700万を超えている。東京から来た2000年代生まれのファンは、中学生だった16年に上海で「全職高手」のイベントに参加したことがあるとし、8年ぶりに大阪でまた会えるとは思わなかったと語った。

 冒険ファンタジーとスチームパンクの要素を併せ持つ小説「詭秘之主」も注目を集めた。米国から来たというファンは読後に関連商品を買い込み、スペインとカナダにいる友人にも薦めたと話してくれた。

 ここ数年、アニメ・漫画産業の急成長と国際化に伴い、ますます多くの中国作品が実力と魅力を発揮し、世界で認められている。(記者/許芸穎)

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