母国開催を股関節負傷で欠場したシナー、全仏の出場は「100%の状態なら」

シナー「100%治っていないなら、長い間プレーを中断」

世界ランク2位のヤニック・シナー(イタリア)は、母国開催となる「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)を欠場すると発表し、さらに5月26日に開幕する「全仏オープン」(フランス・パリ)も「100%治っていないなら、長い間プレーを中断せざるを得ない」と欠場も視野に入れていると語った。

今年の全豪オープンでグランドスラム初優勝を果たすなど、ここまで順調に勝利を重ねて生きていた22歳のシナー。しかし、先週行われた「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/ATPマスターズ1000)では、股関節の怪我により準々決勝を棄権した。

さらに、4日には自身のSNSを通じて「医師と再度話し合った結果、残念ながらローマでプレーできない」と母国でのビッグタイトルである「BNLイタリア国際」の欠場も明らかにした。

世界ランク1位のジョコビッチとは、1130ポイント差(5月6日付)。王者の背中も近づいており、全仏オープンの結果次第ではイタリア人男子では初めてとなる世界の頂点に立つことも考えられる。だが、日曜日に行われた記者会見でシナーは、怪我の内容こそ明らかにしなかったものの、全仏オープンを欠場する可能性もあると認める。

「1週間もすれば答えが出るだろう。100%の状態ならパリでプレーする」

「(怪我の)詳細は言いたくないが、最初は大したことないと思っていた」と言うが、実際は「もし100%治っていないなら、長い間プレーを中断せざるを得ない」と予想されていたよりも深刻な怪我だったとコメント。「(全仏オープンへの)準備は完璧ではない。チームと僕はできるだけ出場できるようにベストを尽くすつもり」と最善の道を歩んでいくとした。

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