「DV通報」した元恋人を連れ去り監禁した20代男の最後=韓国

元恋人がDVを通報すると車に乗せて連れ去り、約40分間監禁した容疑で起訴された20代の男が1審で懲役8年を宣告された。しかし男は判決を不服として控訴した。

7日韓国法曹界によると、ソウル中央地方裁判所は暴力行為処罰法違反(共同監禁)・特殊傷害などの容疑で起訴されたキム某被告(28)に先月30日、懲役8年を宣告し、薬物治療講義40時間の履修と30万ウォン(約3万4000円)の追徴を命令した。

裁判部は、「被告人は暴力犯罪の被害者らの大部分と示談したり許しを得たり、損害を賠償することなく、この事件で拘束された後も自重せず拘置所で数回にわたり規律違反行為により懲罰処分を受けた」とし、「長期間の実刑を避けられない」と明らかにした。

キム被告は昨年2月、別れた恋人から通報されると、荷物を引き取るという口実で友人とともに部屋を訪れ、女性を部屋から引きずり出した後、無理やり車に乗せて約42分間ソウル・カンナム(江南)区とクァンアク(冠岳)区一帯を走行した容疑を持たれている。

キム容疑者は昨年9~10月に被害者を数回にわたり暴行し負傷させており、連れ去り当時に被害者が警察署から支給された身辺保護用スマートウォッチを利用して通報すると、スマートウォッチを破壊した。

このほか、遊興施設で飲食をした後に支払いをしなかったり、交際していた別の女性らを脅迫し凶器で負傷させるなど数件の暴力犯罪を行い、薬物を授受・使用した容疑もある。拘束された後には拘置所関係者を暴行した。

検察がキム被告を起訴した事件だけで7件に達する。

キム被告は一部の暴行・脅迫についてのみ被害者と示談した。裁判部は処罰不願書を提出された犯行を除くそのほかの容疑を全て有罪と認め実刑を宣告した。

しかしキム被告は判決を不服とし控訴した。

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