千葉県の印旛沼周辺で繁殖が確認されている特定外来生物のカミツキガメについて、2023年度の生息数が推定で9000頭余りと、捕獲事業が始まった2007年度以降、初めて減少に転じたことがわかりました。
千葉県によりますと、2007年度から2023年10月までの捕獲結果をもとにカミツキガメの生息数を推定したところ、2023年度末の生息数は9123頭となり、捕獲事業が始まった2007年度以降で初めて減少に転じたということです。
2023年度の捕獲数は1544頭で、目標頭数の1200頭以上を上回っていて、県は、カミツキガメの自然増加率を上回る捕獲実績が減少につながったと説明しています。
今回の推定結果を踏まえ、県は、効果の検証やより効率的な捕獲方法を検討するため専門家による検討会を開き、2024年度中にも実施計画の改定を行う方針です。
なお、2024年度は5月15日からワナによる捕獲作業が始まる予定で、捕獲の目標は1350頭以上に設定しているということです。