「残留を再検討中」去就注目の鎌田大地、ラツィオ側に出した“条件”とは? オファー到着と報じられたプレミアクラブは――

鎌田大地が来季もラツィオでプレーするかどうかは、あと1週間で分かるかもしれない。

イタリア紙『Il Messaggero』の報道として複数メディアが伝えたところによると、ラツィオは鎌田に対し、契約延長オプションを行使するかの最終決断を5月15日までに下すことを求めたという。

鎌田は昨年夏にラツィオと1年契約を結んだ。選手に行使可能な延長オプションがついており、鎌田が望めば今後もラツィオでプレーできる。

マウリツィオ・サッリ前監督の下では出場機会に恵まれず、鎌田が延長オプションを行使することはないと見られていた。だが、イゴール・トゥドール監督の就任後、鎌田の存在感は急上昇。スタメン出場が続き、チームの中心的役割を担うようになったことで、去就が注目されている。

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報道によれば、鎌田には2つのオファーが届いているとのこと。ひとつは、フランクフルト時代に薫陶を受けたオリバー・グラスナー監督率いるクリスタル・パレスだ。しかし、報道によれば、鎌田は「残留を具体的に再検討中」だという。

ただ、鎌田サイドはラツィオにある条件を提案しているとのこと。それは、オプション行使の場合、複数年と報じられていた延長を1年に限定するというものだ。これが認められれば、鎌田はもう1シーズンはラツィオでプレーし、2025年夏に再び身の振り方を選べるようになる。

現時点でトゥドールとラツィオの契約は2024-25シーズンいっぱいまで。指揮官と同じ契約期間とすることで、相性の良いトゥドールとの共闘を重視する考えなのかもしれない。ただし、ラツィオがトゥドールと契約を延長する動きも噂されている。

いずれにしても、ラツィオは5月末ではなく、15日までの決着を望んでいるという。ラツィオはフェリペ・アンデルソンの退団が決まり、ルイス・アルベルトやチーロ・インモービレの去就も不透明。この夏は改革的な動きも見込まれる。鎌田が残留するかは補強活動にも影響するはずだ。それだけに、クラブは早期決着を望んでいるのだろう。

監督交代を機に状況が一変した27歳は、どのような決断を下すのか。その選択が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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