若者に増加「スマホ2台持ち」14年で10倍以上!使い分けで勉強や趣味も充実 気になる料金や使い方を【ココ調】

いま、若い世代で増えているというのが…「スマートフォンの2台持ち」
2024年4月に発表された調査(NTTドコモ モバイル社会研究所しらべ)では、2010年に比べて、2台持ちの人が10倍以上も増加したといいます。
また15歳~19歳の女性では5人に1人がスマホを2台以上持っているというデータもあるんです。
若い世代は、実際に2台のスマホをどう使っているのか?ココ調してきました。

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【スマホ2台どう使う?】古い機種は画質が「エモい」

街で2台のスマホを持っている人に、どんな使い分けをしているのか聞いてみると…。

①ギターの撮影&歌詞表示
10代女性:
私はギターをやっていて、ギターコードや歌詞を見るのに1台と、撮影用の1台で2台持っています。

②動画2作品を同時視聴
10代女性:
私、YouTubeと韓国ドラマを一緒に見ちゃうので(2台使って見ます)。
あとテレビもつけて多画面で見ています。

③2つの講義を同時視聴
10代男性:
片方は国語の講義を見ながら、片方は数学の講義を見るとか、両方同時に見て効率よく。
僕、いっぱい部活をやっていて、忙しいので全然勉強の時間が取れないので、そっちの方が効率いいかなと。

効率を重視しているという声が多く聞こえました。また、2台目の機種にもこだわりがあるようで…。

④“エモい”写真を撮影用
10代女性:
エモく撮りたいときはiPhone7の方を使ったり。

10代女性:
最新の方が画質が良すぎて、毛穴とかまで見えちゃうから。古い方が画質が悪くて盛れる。

さらに2台持ちならではの撮影テクニックがあるといいます。

1台目は自撮り用に内向きカメラで撮影。2台目はフラッシュライトをつけて、2台のスマホを重ねた状態で自撮りをする、「内カメ・外フラ」と呼ばれる方法。

若い世代で流行中の“盛れる”撮影の仕方だといいます。

実際に、1台のみで撮った自撮り画像と、2台を使い「内カメ・外フラ」で撮った自撮り画像の2枚を比べてみると、
「内カメ・外フラ」で照明を使って撮った方が、目に光が入って顔が明るく感じられました。

2台目スマホの気になる料金は? 【2台持ちの料金は?】2台目はWi-Fiのみ 格安プランも

スマホの2台持ち、気になるのは料金ですが…

10代女性:
(2台目は)払っていないです。Wi-Fiで。

20代女性:
(2台目は)家のWi-Fiを使っていて、家でだけ使える。

街で調べたところ、8割近くの人が以前使っていたスマホ端末を、Wi-Fiやテザリングを用いて2台目として無料で使っていました。

また、2台持ちが増えているのにはこんな要因も。ICT総研アナリストの齊藤詩門さんによると…

ICT総研アナリスト 齊藤詩門さん:
大手の携帯会社の格安プランであったり、格安スマホ端末の選択肢が増えたことが要因ですね。

auのサブブランド「povo」は基本料0円で契約でき、必要なときだけデータ通信量などを購入できるシステム。(契約状況により料金がかかる場合もあり)

ドコモの月額1100円の「データプラス」では、1台目の残りのデータ量を2台目にシェアすることが可能。(1台目にeximoまたはahamoを契約している場合)

またソフトバンクのLINEMO「ミニプラン」では、月額990円でLINEのトークと通話がデータ消費ゼロで使い放題。

各社から、2台目の契約にお得なプランが打ち出されています。

さらに街では、格安プランなどを使い、スマホを3台持つ人もいました。

30代男性:
1台目はau、2台目はソフトバンク、3台目はドコモと分けている。
LINEのアカウントが3つあって、それぞれのために分けている。

20代女性:
LINEも全部(アカウント)3個もち。
Q連絡先はどう分けているんですか?
返信したくない人、仕事の人、プライベートの人。
(連絡先を)教えたくない人に教えられるから、ラクっちゃラク。

Q教えるのは2軍の携帯?
3軍か2軍か…(笑)

2台以上スマホを持っている人に聞いたところ、22%の人が連絡先を分けていると回答しました。

若い世代にとって2台目のスマホは“時短”や写真をキレイに撮るため、さらには“連絡先の使い分け”などの目的があるようですが、
かつて若い頃に2台持ちをしていた30代、40代の人に聞いてみると、その当時の目的は違っていました。

2台持ち、昔と今の目的の変化

30代女性:
16、17歳ぐらいのときは2台持ちしていました。「ウィルコム」と「ガラケー」。

「ウィルコム」は電波が届く範囲が狭い分、通話料が携帯電話よりも安いPHS。
2007年には契約数が450万を突破するなど、多くの人が2台目として使用していました。

40代女性:
彼氏と長電話したいときは、当時、通話料が高かったのでウィルコムにはすごく助けられた。

40代女性:
私がピンクので向こう(彼氏)は青を買ってフタだけピンクと青を交換した。“特別感”その人専用みたいな。

現在の30代、40代の人が10代だった頃には、2台目は「特別な人とつながるため」のツールという目的もあったようです。

(『めざましテレビ』 2024年5月7日放送より)

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