弘法大師の師 大安寺で勤操大徳忌

奈良時代を代表する僧侶で弘法大師・空海の師として知られる勤操大徳を偲ぶ法要が7日、奈良市の大安寺で営まれました。

勤操大徳は 奈良時代から平安時代にかけての仏教界を代表する僧侶で、住職を務めた大安寺では毎年この日に法要が営まれています。きょうは勤操の姿を描いた御影を前に僧侶らが読経を行いその偉業をたたえました。大安寺は奈良時代、仏教の学問所として知られインドや中国の僧侶も多く渡来していました。勤操は大安寺を訪れた若き日の空海の才能を見抜き、空海が中国・唐に渡る際も力になるなど、大きな影響を与えたということです。訪れた人たちは多くの弟子を育て仏教界の礎を築いた名僧の遺徳を偲んでいました。

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