北海道の小樽市立小学校で、小学校の教員免許を持っていない男性が授業を行っていたことがわかり、小学校は今後の対応などについて保護者に説明を行う方針です。
無免許で授業が行われていたのは、小樽市立潮見台小学校です。
小樽市教育委員会によりますと、4月8日からの1週間、中学校の教員免許しか持っていない20代の男性が、小学校の臨時免許の発行前に無報酬で授業を行っていました。
「臨時免許」は、教員を確保できない時、北海道などが発行できる制度で、小学校の場合、中学校の免許を持つ人も取得することができます。
この小学校では、3月初めに教員の欠員が出ることが判明。臨時免許の発行は申請から15日かかりますが、申請書類が整ったのが4月1日だったため、始業式までに間に合わなかったということです。
小学校の前の校長は男性が無資格と知りながら「4月1日の任用ではないが来てくれないか。無報酬だが」などといって、勤務を打診していました。
男性がひとりで行った6時間分の授業は「未履修」の扱いとなり、小学校は、9日、今後の対応などについて保護者に説明する予定です。