6割の値上げも…オリーブオイルが高い!イタリアンレストランは悲鳴 食材高騰の中追い打ちに 富山

5月に入って酒や飲料など417品目が値上がりしています。中でも深刻なのがオリーブオイルの高騰。主な原因はオリーブの産地ヨーロッパの記録的な天候不順で、50パーセントを超える値上げの商品もあります。こうした状況にオリーブオイルが欠かせないイタリア料理店ではこの半年間で仕入れ値が倍増。死活問題となっています。

イルグラ―ノ 西野雅英シェフ:「ここ最近6割程度値上がりました。メニューの9割はオリーブオイル使っていますので。大変痛手です」

富山市のイタリア料理店イルグラ―ノ。

半年前は5000円ほどで手に入っていた5リットルの業務用オリーブオイルが2度、値上がりし仕入れ値は1万円の大台を突破しました。

背景にあるのは地中海沿岸を襲った干ばつ。オリーブが歴史的な不作となり調達が難しくなっています。

イルグラ―ノ 西野雅英シェフ:「注文しても1か月待ちとか2か月待ちというのがざらですね」

イタリア産のオリーブオイルの品薄が続き今月からスペイン産に切り替えたといいますが…。

記者:「今イタリアからスペインに変えられたのは、主に入荷待ちを防ぐために変えられた?」

イルグラ―ノ 西野雅英シェフ:「そういうことです。はい」

記者:値段は大きく変わらない?

イルグラ―ノ 西野雅英シェフ:「変わらないですね」

高値は変わらずトルコ産のものにさらに切り替えることも検討しているといいます。

店は、ことしに入り一部メニューの値上げに踏み切りましたが、2年ほど前からパスタや生ハムなどイタリアンに欠かせない食材は軒並み高騰、追い打ちをかけるようにやってきたオリーブオイルの値上げに悲鳴をあげています。

イルグラ―ノ 西野雅英シェフ:「今までこんな経験が僕もないので少し困惑していますね。ことしに入って一度値上げたので、もうこれ以上値上げることは考えていませんけど。さらにまた値上がるようでしたら、検討せざるをえないかもしれないですね」

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