各地で真夏日続出、桜前線がゴール-天気と気温のまとめ(4月28日~5月4日)

4月28日~5月4日の天気と気温のまとめです。

■今期間(4月28日~5月4日)の天候のまとめ
平均気温は、上空が初夏の暖気に覆われたことで全国的に平年より高くなった。特に高気圧圏内でたっぷり日差しの届いた東北は高温傾向が顕著で、仙台では平年差+3.8℃だった。北海道からは桜の開花・満開の便りが続々と届き、3日には釧路で桜が開花して桜前線がゴールした。
降水量は、前線や低気圧の影響を受けた関東や西日本、南西諸島で平年より多くなった。前橋は期間総降水量が44.5mmで平年の約2.9倍、那覇は期間総雨量が82.0mmで平年の約2.1倍の雨量となった。
日照時間は、前線近傍で雲が広がった西日本の太平洋側で平年より少なかった。宮崎は平年比46%と、平年の半分に届かない長さだった。一方、高気圧圏内で日差しの届いた北日本は平年より長く、秋田の日照時間は平年の1.6倍の長さだった。

【今期間の天候について】

■気圧配置の特徴
28日、前線を伴った低気圧が東海上へ離れ、移動性高気圧が日本海から東海沖へ移動した。29日、高気圧は日本の東へ移動。前線を伴った低気圧が東シナ海を東進。30日、前線を伴った低気圧が秋田沖から北海道の東へ進み、低気圧からのびる寒冷前線が東北~山陰を通過。前線を伴った低気圧が本州の南岸付近を東進。1日、前線が日本の東から華南にかけて長くのび、前線上の低気圧が東シナ海~日本の南海上を東北東進。一方、朝には日本海に移動性高気圧が発生して南東へ移動した。2日、日本の南に前線がのび、前線上の低気圧が日本の東を東進。本州付近は帯状の高気圧に覆われた。3日、低気圧がサハリンを通過し、オホーツク海を東進。日本付近は帯状の高気圧に覆われた。4日、移動性高気圧が日本の東海上を東へ移動。

■降水
28日、日本海から東海沖へ進んだ移動性高気圧の後面と華中を進む低気圧の前面で南から湿った空気が流れ込み沖縄で天気が下り坂となった。29日、西日本を中心に、夜は東日本でも雨が降った。九州や沖縄は局地的に激しい雨を観測した。30日、低気圧や前線の影響で全国的に雨が降った。特に前線に近い近畿や中国で雨脚が強まった。1日、日本の南に停滞した前線や、前線上を進んだ低気圧の周辺で雨雲が広がり、東~西日本や南西諸島で広く雨が降った。特に前線近傍の南西諸島では激しい雨の降った所があった。2日、明け方にかけて、関東は雨の降った所が多かった。沖縄は前線の影響で、断続的に雨が降った。3日、高気圧に周りの湿った空気が流れ込み、九州南部で雨が降った。また気圧の谷が通過の影響で局地的に雨雲が発達し、明け方は激しい雨となった所があった。4日、高気圧の縁を回って暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で南西諸島や九州の南東斜面側で雨が降った。

■気温
28日、上空の初夏の暖気と強い日差しによって各地で気温上昇。関東と近畿では今年初めて真夏日になった。29日、東日本や東北の内陸部で気温が上がり、一部では真夏日になった。30日、広い範囲で雲に覆われ、夏日地点は減少。北海道の太平洋側は前日に比べ気温が10℃以上低くなった所があった。一方、東京は25.2℃を観測し6月上旬並みの気温となった。1日、西~東日本では太平洋側を中心に雨が降り、日中は気温が上がらなかった。2日、北日本を中心に全国80地点で冬日となった。北海道はフェーン現象の発生したオホーツク海側で気温の上昇が顕著となり、陸別町では朝と昼間の気温差が非常に大きくなった。3日、高気圧に覆われて夏日となったところが多かった。内陸部では日較差が大きく、福島県川内では日較差25.5℃となり、同日に夏日と冬日になった。4日、ほぼ全国的に快晴。強い日差しと上空の暖気の影響で気温が上昇し東北~九州の広い範囲で夏日となった。

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