中国、731部隊の戦後文書を公表

 侵華日軍第七三一部隊(「731部隊」と略)罪証陳列館は4日、新たな保存文書を公表した。七三一部隊本部の「身上申告書」というこの文書には第2次世界大戦後における52人の731部隊隊員の詳細な情報が記録されている。専門家は、これは731部隊を研究するうえでの重要な一次史料であり、日本の細菌戦に対する研究を深めるうえで重大な意義を持つと見ている。

 文書は計69ページで、氏名、本籍、戦争終了時の職務名、所属部隊、履歴および、終戦からシベリア抑留の過程の中で医療・救護を受けた状況などの内容が含まれており、731部隊の規模・構造、人員の移動、協同犯罪、戦後の歩み、戦争責任を研究するうえでの重要な証拠となるものだ。〔ハルビン5月4日発新華社=中国通信〕

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