カヌーの楽しさ発信 艇庫2基整備、更衣室にも 奥州【岩手】

カヌー艇庫の使用開始を祝い、テープカットする関係者

 奥州市が整備したカヌー艇庫のオープン記念セレモニーが7日、同市胆沢若柳の奥州いさわカヌー競技場で行われた。カヌーやパドルの保管、競技者の更衣室などに活用される。市や関係団体はウオータースポーツの普及、合宿開催による選手育成に期待を込める。

 艇庫の使用開始に合わせたセレモニーには、主催の市とカヌージャパンカップ市実行委員会の関係者をはじめ来賓、利用者代表ら約30人が出席。

 倉成淳市長は「当市ではアウトドアツーリズムを主軸にしたまちづくりプロジェクトを進めている。今年は五輪イヤーで8月にカヌージャパンカップなどの競技が開かれるので、艇庫の利用と合わせて多くの人たちにウオータースポーツの楽しさを味わってほしい」とあいさつ。

 艇庫は、同競技場と胆沢ダム堤体そばの馬留広場に各1基を設置。水沢信用金庫の寄付金と信金中央金庫の企業版ふるさと納税の寄付金を活用したもので事業費は1086万円。水沢信金の及川和男理事長は「寄付金を有意義に活用してもらいありがたい。ウオータースポーツの魅力発信と競技者育成に役立ててほしい」と語った。

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