<レスリング>【5.9~12世界最終予選・展望】アジア選手権65kg級3位のウ・ヤル(中国)がエントリー…女子62kg級

2024年パリ・オリンピックの予選は、各階級13選手(国)が決まり、残るは5月9日(木)~12日(日)にトルコ・イスタンブールで行われる世界最終予選のみ。決勝進出の2選手と、3位同士による特別試合の勝者の計3人がパリへのキップを手にする(決勝は実施せず)。

日本は男子グレコローマン3階級、男子フリースタイル2階級で最後の枠取りに挑む。他に、女子62kg級でオーストラリア国籍に変えた増田奈千(環太平洋大OG)が挑む。

最後の闘いに出場する強豪選手を探った。


女子62kg級

《実施日》5月10~11日 《オーストラリア代表選手》増田奈千(環太平洋大OG)

強豪が順当に出場枠を取っている中、中国が残っている。エントリーしたのは、今年のアジア選手権65kg級3位のウ・ヤル。2019年世界ジュニア(現U20)選手権で稲垣柚香が8-2で勝っている相手。アジアからは、2022年世界選手権59kg級7位のマンシ(インド)、昨年のU23世界選手権3位のイリナ・クズネツォワ(カザフスタン)らが出てくるか。

欧州からは、5月12日で34歳になるアナスタシア・グリゴリエワ(ラトビア=世界選手権で2度、銅メダル獲得)がオリンピック4度連続出場を目指してエントリーした。昨年の世界選手権11位、欧州予選7位で、全盛期からかなり力を落としていると思われる。

今年の欧州選手権3位のベラニカ・イワノワ(AIN=ベラルーシ)、欧州予選準決勝で黒星のアムリン・ドゥアール(フランス)マリアナ・チェルディバラ(モルドバ)、欧州選手権72kg級優勝で階級を下げてくるネスリン・バス(トルコ)が要注意。

パンアメリカン選手権3位のアストリド・モンテロ・チリノス(ベネズエラ)ライス・ヌネス・デ・オリベイラ(ブラジル)が、どこまでやるか。アフリカのライバルと思われた選手はエントリーしていない。

▲パリ行きキップを目指し、最後のチャンスへかける増田奈千(オーストラリア)=UWWサイトより


【出場枠獲得国】
《2023年世界選手権・出場枠獲得国》キルギス、日本、ノルウェー、ウクライナ、ドイツ
《パンアメリカン予選・出場枠獲得国》米国、カナダ
《アフリカ&オセアニア予選・出場枠獲得国》チュニジア、ナイジェリア
《欧州予選・出場枠獲得国》ブルガリア、AIN=ロシア
《アジア予選・出場枠獲得国》モンゴル、北朝鮮

【世界最終予選エントリー選手】=21選手エントリー
Veranika IVANOVA (AIN)
Nachi MASUDA (AUS)
Ruzanna MAMMADOVA (AZE)
Lais NUNES (BRA)
Yaru WU (CHN)
Lydia PEREZ (ESP)
Ameline DOUARRE (FRA)
Mansi MANSI (IND)
Elena ESPOSITO (ITA)
Irina KUZNETSOVA (KAZ)
Hanbit LEE (KOR)
Anastasija GRIGORJEVA (LAT)
Mariana CHERDIVARA (MDA)
Melanie JIMENEZ (MEX)
Arian CARPIO (PHI)
Natalia KUBATY (POL)
Kriszta INCZE (ROU)
Annatina LIPPUNER (SUI)
Sara LINDBORG (SWE)
Nesrin BAS (TUR)
Astrid MONTERO (VEN)

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