【ベトナム】水産加工サオマイ、1Qは12%の減益[農水]

ベトナムの水産加工大手サオマイ・グループがこのほど発表した2024年第1四半期(1~3月)連結決算は、税引き後利益(純利益)が756億ドン(約298万米ドル、4億5,900万円)と前年同期に比べ12%の減益となった。通年目標の達成率は9.5%にとどまった。3日付ダウトゥ電子版が報じた。

純売上高は16.5%減の2兆5,485億ドン、売上原価は2兆2,279億ドン、粗利益は15.5%減の3,206億ドンだった。

3月末時点の総資産は20兆2,940億ドンで、年初からわずかに減少した。負債総額は12兆3,860億ドン、自己資本は7兆9,080億ドンだった。

多業種からなる同社の収益構造は、パンガシウス(ベトナム名:チャー、バサ)関連が約80%、太陽光エネルギーと不動産がそれぞれ5%程度、ほかに観光事業などがある。

同社は現在、不動産と再生可能エネルギー部門の拡大を図っている。特に北中部タインホア省チエウソン郡のサオマイ新都市区は、43ヘクタール余りに約1兆ドンを投じて建設中で、2年後の完成を予定する。

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