【カンボジア】台湾の永豊が買収、カンボジア小口金融大手[金融]

台湾の永豊金融控股(シノパック・ホールディングス)は4日、傘下の永豊銀行がカンボジアのマイクロファイナンス(小口金融)大手のアムレットを買収すると発表した。海外事業の拡大狙う。

永豊金融控股と永豊銀行がそれぞれ4日の取締役会で買収を議決した。買収は3段階に分けて行い、アムレットの全株式を取得する。第1段階で4億3,500万米ドル(約670億円)を投じて80%を買収し、その1年後と2年後にそれぞれ10%を取得する計画だ。

アムレットは1991年の設立。カンボジア全土に150支店を持つ。23年末時点の資産総額は20億米ドル。現在の出資比率は、ルクセンブルク拠点のマイクロファイナンス会社アドバンスが52.778%、オランダ開発金融公庫(FMO)と世界銀行グループの国際金融公社(IFC)が19.995%ずつとなっている。

永豊銀行は2017年からアムレットに融資を行っている。

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