経済の構造変化もインフレ圧力に、看過すべきでない=独連銀総裁

[7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は7日、ユーロ圏経済の大幅な構造変化により、今後数年にわたりインフレ上昇圧力がかかる可能性があるとした。その上で、ECBはそれでも物価上昇の加速を容認すべきではないとの見解を示した。

ナーゲル氏は、サプライチェーンの耐性強化のほか、人口減少や環境問題への対応を起因とする労働力不足などが価格上昇圧力となる可能性があると指摘。「サプライチェーンの安全性を高めると、価格圧力がさらに高まる可能性があることを念頭に置くべきだ」と述べ、特に特に戦略的に重要な物品の場合、耐性向上のためには何らかの形でリスクを回避することが合理的だとの見解を示した。

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