FRB、年内は金利据え置きの可能性=ミネアポリス連銀総裁

[7日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は7日、おそらく年内は金利は据え置かれるとの見方を示した。堅調な住宅市場が一部要因となりインフレ低下が停滞していることを踏まえると、連邦準備理事会(FRB)は金利を「長期」にわたり現行水準にとどめる必要があると述べた。

カシュカリ総裁はミルケン研究所で行った講演で、利下げを支持するには「ディスインフレが順調に進んでいることを示すインフレ指標を複数回確認する必要がある」と言及。労働市場も注視していくとし、労働市場が「著しく」弱体化すれば利下げが正当化される可能性があると語った。

その上で利上げのハードルは高いものの「無限」ではないと指摘。「金融政策の効果が出るまで、われわれの予想よりも長く現状維持を続ける可能性が高い」と述べた。

カシュカリ総裁は3月時点で年内に2回の利下げが必要になると予想。FRBが6月に新たな金利・経済見通しを発表する際、自身は経済指標次第で年内に1回の利下げ、もしくは年内の利下げはないと予想する可能性があると語った。

その後、ブルームバーグテレビのインタビューに対し、インフレが確実に失速したと判断するのは尚早とし、物価圧力が再び緩和すればFRBが年内に利下げする可能性はあると語った。

インフレ率が目標の2%を上回っていることは「新常態ではない」とし、FRBはインフレ率が確実に低下し続けるよう金利を設定すると言及。「景気にブレーキをかけるために長期間にわたって金利を現行水準に維持する必要がある場合、さらには金利を引き上げる必要がある場合、必要なことを行っていく」と述べた。

© ロイター