のんがキスマイ藤ヶ谷太輔とネットドラマで共演 〝STARTOパワー〟で地上波ドラマも視野

キスマイ藤ヶ谷とのん

女優・のん(30)がネットドラマで主演し、Kis―My―Ft2の藤ヶ谷太輔(36)と共演することが7日、発表された。のんが2016年の独立騒動後、旧ジャニーズ事務所(STARTO ENTERTAINMENT)のタレントと共演するのは初。NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」(13年)以来となる地上波連続ドラマへの復帰機運が高まっている。

のんが動画配信サービス「DMM TV」で今年冬、配信されるドラマ「幸せカナコの殺し屋生活」に主演することが発表された。共演はキスマイの藤ヶ谷。同名4コマ漫画が原作で、のんが演じるOLがブラック企業からホワイト待遇の〝殺し屋〟に転職する痛快ブラックコメディーだ。スゴ腕の殺し屋へと成長する姿を描く。

のんがエージェント契約するスピーディ社の福田淳社長は、藤ヶ谷のキスマイが新たに契約を結んだスタート社のCEO(最高経営責任者)でもあり、のんと藤ヶ谷の共演は縁を感じさせる。

「16年の独立騒動後、のんは今回のドラマで旧ジャニーズタレントと初共演することになる。しかも、主演として藤ヶ谷を従える形で実現。これまでの芸能界のパワーバランスでは考えられないことだった。のんをサポートしている福田氏は、旧態依然とした芸能界の改革を目指し、圧力や忖度をなくすように尽力している。福田氏の存在なくして、今回の共演は実現しなかったといっていい」(芸能プロ関係者)

のんは本名の「能年玲奈」で「あまちゃん」のヒロインを務めてブレーク。当時の所属事務所との独立騒動後、「のん」に改名して個人で活動している。騒動の影響からか地上波連ドラに出演しなくなった。

だが、旧ジャニーズの一連の問題を受け、芸能界でまかり通ってきた圧力や忖度が世間で問題視されるようになった。SMILE―UP社長の東山紀之も忖度は不要との立場を表明している。

「これまでなかなか実現しなかった旧ジャニーズタレントと、競合する他事務所の男性グループが番組で共演するようになった。のんもネットドラマで主演し、藤ヶ谷とタッグを組むことで芸能界の改革は一段と進んだと受け止められる。のんの地上波連ドラへの〝復帰〟も近い将来、実現しそう」(同)

のんが地上波連ドラに出演すれば、芸能界の健全化の一端を示すことができそうだ。

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