「防止10則」の点検を 死亡災害撲滅へ“再考”運動 福岡労働局

福岡労働局(小野寺徳子局長)は、死亡労働災害の撲滅に向け、「安全第一再考運動」を展開し、自社の取組み状況の再確認を呼び掛けている。重機との接触防止や機械はさまれ防止などの対策を問う「死亡災害防止10則チェックリスト」を作成し、管内事業場に配布している。今後、意識高揚に向けた安全パトロールを実施する予定だ。

チェックリストは、実際に発生した死亡災害事例を元に作成したもの。重機の作業エリアに臨時で立ち入る必要がある場合、確実に重機の運転を停止し、無線や身振りで合図を徹底しているかどうかなどの確認を求めている。

令和5年に同労働局の管内で発生した死亡災害は33件で、前年の1.65倍に急増した。建設業が12件で最多となり、次いで製造業9件と続いている。

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