大谷翔平、103年更新されていない「457」まで視野 伝説のアンタッチャブルレコード到達に期待

ドジャースの大谷翔平【写真:Getty Images】

打者専念の大谷、記録的な爆発

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地マーリンズ戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席で11号2ランを放った。打球速度107.6マイル(約173.1キロ)、飛距離441フィート(約134.4メートル)の特大弾でメジャー単独トップに浮上。3打数2安打2打点、1四球2盗塁の活躍で6-3の勝利に貢献した。5月も記録的な活躍が続いており、このペースであれば103年前に生まれた伝説ベーブ・ルースの記録更新まで視野に入るほどだ。

マーリンズ戦の初回無死一塁。大谷は第1打席で、相手先発ムニョスの速球をはじき返した。大歓声の中、豪快な打球は中越えの11号2ランに。前日のブレーブス戦で2本塁打を放ち、両リーグ最多タイの10号に到達していたが、これでメジャー単独トップになった。

大谷は54安打、14二塁打、11本塁打、打率.370、長打率.705、OPS1.139、長打26、塁打103、ISO(長打力を測る指標).336などでメジャートップ。5月に入って出場した4試合で15打数10安打、4本塁打、8打点。打率.667、OPS2.189という大爆発ぶりだ。

このペースで打ちまくるのは容易いことではないが、仮に続けば伝説の記録を更新できる勢いだ。まずはシーズンの塁打数。大谷は「463」のペースだが、MLB記録は1921年にルースが生んだ「457」。103年間破られていないアンタッチャブルレコードに、手が届くほどのペースになっている。

ちなみに長打を年間ペースにすると、大谷は現在「117」。こちらもメジャー記録はルースが1921年にマークしているが、「119」で僅かに届かない。しかし、3位の2001年バリー・ボンズの「107」には届く勢いになる。ボンズはこの年、73本塁打を放っている。

繰り返しになるが、年間通じてこの数字を残し続けるのは簡単ではない。それでも前人未到の活躍を続ける大谷なら……夢を見させるだけの可能性を秘めている。

THE ANSWER編集部

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