【西武】中村剛也以外は「迫力不足」…テコ入れが急がれる〝休憩所〟だらけの打線

40歳を迎え、なお打線の中軸を担う西武・中村剛也

西武は打線が振るわず7日のロッテ戦(ZOZOマリン)に1―6で今季4度目の3連敗。同戦は6戦全敗となり、借金は再びワーストタイの10まで膨らんだ。

深刻な貧打は臨界点を越えてしまったかもしれない。ダイクストラ、国吉、岩下、沢田、中村稔とロッテ5投手の前に2試合連続の純国産打線は散発7安打。「1打席目、2打席目とふがいないバッティングだったので、打てて良かったです」と、得点は6回に国吉のカットボールを捉えた4番・中村剛也内野手(40)の通算476号となる5号ソロによる1点のみ。打線が全くつながらない中で孤軍奮闘するレジェンドの姿がむなしかった。前日(6日)の9回に放たれた4号ソロと合わせ、3連敗中のチームが挙げた2得点はいずれも40歳・中村剛のソロアーチだけではどうにもならない。

相手バッテリーから見れば、中村剛の前に走者を出さなければ〝ソロはOK〟のくみしやすい打線。この3試合で5番に座りながら10打数無安打4三振の佐藤龍、一軍に昇格して5試合で16打数1安打8三振と伸び悩む4年目の〝おかわり3世〟渡部を含め、9人の純国産打線には相手投手がギアを落とした配球だけで抑えられる〝休憩所〟がそこかしこに点在する。

相手バッテリーが全く恐れることのない迫力不足の打線を、フロントの補強を含めどうテコ入れしていくのか。

7連敗後の4連勝で貯金を再び1としたロッテ・吉井監督が「(今後も)勝ったり負けたりすると思うので、油断せずに頑張っていきたい」と勝ってカブトの緒を締めたのとは対照的に、西武は打開策さえ見当たらない…。

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