中国人の米国行きに新ルート!?キューバの「ビザ免除」が波紋―仏メディア

仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は6日、キューバが中国人の米国行きの新たなルートになる可能性があると報じた。

仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は6日、キューバが中国人の米国行きの新たなルートになる可能性があると報じた。

キューバのフアン・カルロス・ガルシア観光相は今月4日、「一般パスポートを持つ中国人は、ビザなしでキューバに入国できる」と発表した。記事によると、これが発表されてからわずか30分後、中国のSNSでは米国行きを渇望する人々が相次いで関連ワードを検索し、その数は前日から40%上昇したという。

記事は「中国は深刻な経済的苦境に陥っており、生活を乗り越えられない多くの人々が米国に渡ってより質の良い生活を送ることを望んでいる」と指摘。中国のネットユーザーからは「最も経済的なルートが開拓された」「キューバに直行して泳いで米国へ。このルートは便利すぎる」「米国への快速ルートができた。まずキューバに飛び、船で米国へ」などの声が上がっているという。

電子商取引の専門家でジャーナリストでもあるトニー・フー氏も「米国に行きたければ早くキューバに入国しなければならない。キューバは米国に入国する良いルートだ」と述べたという。

一方で、「キューバは海外の決済システムを使うことが難しく、現金を引き出すのも不便。アプリはVPNがないと使えず、3Gですら電波が悪く、通信料金も高い。SIMカードの手続きにはパスポートを持って長時間並ばないといけない」と注意を呼び掛けるユーザーもいたと記事は伝えている。

米国では不法入国する中国人が増えていると報じられており、米税関・国境警備局(CBP)の統計によると、昨年度に米国とメキシコの国境から不法に米国に入国した中国人は2万4000人余りに上り、前年度のおよそ12倍に増加した。(翻訳・編集/北田)

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