SixTONES、結成9周年記念にYouTubeで生配信 ファン23万人が見守る

ユーザーローカル提供の「生放送リアルタイムランキング」を元に、日本のインターネットの1週間の動きを多角的に紹介する「Weekly HOT Streaming」。

政治ニュース、ゲームの大会、アイドルのライブ、VTuberの配信………様々なジャンルの話題が飛び出すこの連載を読めば、あなたもきっとインターネットの多様性と面白さに改めて気づくはずだ。

なお、ランキングの仕様上、国外の配信の情報が入ったり、カウントされていない配信もあるだろうが、その点は何卒ご容赦を。

今回は、4月28日(日)から5月4日(土)の配信にフィーチャー。

世間的にはゴールデンウィークに沸き立っていた当週。連休は配信者たちにとって、視聴者数の増加が見込める“Golden chance”(滅多にない機会)なわけだが、果たしてどんなトピックスが盛り上がっていたのだろうか。

出典:生配信アクセスランキング

SixTONESの結成9周年記念配信を23万人が見守る

この週実質日本1位(1・2位にはランキングの仕様上、海外の配信がランクイン)となった配信は、4月よりSTARTO ENTERTAINMENTに移籍した、元SMILE-UP.の6人組アイドルグループ・SixTONESの配信。

グループ結成9周年&12thシングル『音色』発売を記念し、5日1日にYouTubeで生配信を実施。最高同時接続者数(以下、最高同接)約23万を記録した。

SixTONES、最新曲「音色」を生披露

SixTONESは同配信で、早速メンバーの京本大我さんが主演をつとめるフジテレビ系のドラマ「お迎え渋谷くん」主題歌の「音色」を披露。

また、新曲や4月22日に千秋楽を終えたばかりのグループ初の4大ドームツアーについて、SixTONESらしく和気あいあいとした雰囲気でトークを繰り広げた。

コメント欄やSNSで特にファンが熱く盛り上がったのがアニバーサリープロジェクト「SixTONES “Raise our VIBES” years 2024-2026」についての発表だ。

“グループ結成、9周年(ix)から10周年(x)。CDデビュー、5周年(v)から6周年(vi)。Team SixTONESを挙げてバイブスをブチアゲる2年間”(外部リンク)とのことで「いろいろ僕たちも『やれたらいいな』なんて、理想も込みで考えています」と、メンバーの田中樹さんは明るく語った。

故・ジャニー喜多川さんによる性加害問題の影響もあり、タレントの独立やグループ卒業、新事務所への移籍など、激動が続く旧ジャニーズ。

そのような状況でも、2年先までSixTONESがメンバー揃って前向きに未来を見据えていることが、ファンにとっては非常に嬉しいニュースだったようだ。

YouTubeライブのコメント欄には「2年間を確約してくれてありがとう」「これからも応援し続けます」などのあたたかいコメントが並んだ。

兎田ぺこらの『ドラゴンボール』実況に注目

この週、存在感を発揮したのが、女性VTuberグループ・ホロライブ所属のVTuber・兎田ぺこらさん。

“ぺこーら”の愛称で親しまれる兎田ぺこらさんは、2023年女性ストリーマー総再生時間ランキングで1位になった実績を持つ、世界トップクラスの女性ストリーマー。

「〜ぺこ!」というチャーミングな口調の軽快なトーク、明るく元気な性格で、多くのVTuberファンから愛されている。

兎田ぺこらさんの配信の内容は、様々なジャンルのゲーム実況から、芸人さながらのリアクション・トークスキルを炸裂させるバラエティ系の企画まで多岐に渡る。2023年には自身初のソロライブを有明アリーナで成功させ、その人気の凄まじさを改めて印象付けた。

兎田ぺこらさんは当週、アニメ『ドラゴンボールZ』の物語を追体験できるゲーム『ドラゴンボール Z KAKAROT』を実況プレイし、最高同接約16万を記録した。

本連載「Weekly HOT Streaming」を遡ってもらいたいのだが、最高同接10万以上を記録する配信の多くは、たくさんの出演者が参加する大型コラボやイベント企画、誕生日などの記念的なもの。

国内のストリーマーが、普通の「ソロのゲーム実況」配信で、この数字を叩き出すのはなかなか珍しい

今回、こんなにも同時接続者数が伸びた要因は、まず兎田ぺこらさんの元々の人気のポテンシャルと『ドラゴンボール』の作品人気が掛け算されたこと。

そして、兎田ぺこらさんがゲーム上のシナリオで描かれる「サイヤ人編」〜「魔人ブウ編」の直前まで原作漫画を読み込んでから本作をプレイし、令和の現在に『週刊少年ジャンプ』作品の金字塔である『ドラゴンボールZ』の完全初見の新鮮なリアクションを見せたことにある。

ガーシー「二度とやりたくない」配信活動を再開

最後に、ランキング外のトピックスもご紹介。

有名芸能人らへの暴力行為法違反(常習的脅迫)などの罪で懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を受けたガーシーこと東谷義和さんが、5月1日にYouTubeとInstagramで生配信を実施。被害者への謝罪や今後の方針について語った(外部リンク)。

東谷義和さんは、担当弁護士である高橋裕樹さんのYouTubeチャンネルで「今後の活動と絶対に許せない〇〇を告発」というタイトルの配信に登場。被害者へ謝罪の言葉を述べるも、開始からわずか数分でYouTube側の対応により配信は停止された。

(現在、該当の配信は「この動画は利用規約への違反により削除されました」との文言が表示されている)

東谷義和さんは直後、知人である菊地勲さんのInstagramから生配信を再開。今後については、メディア露出含む仕事のオファーを受けていくとしており、SNSなどでの発信活動を再開する意向も示した。

さらに東谷義和さんはツイキャスのアカウントを開設。5月7日現在、フォロワーは2000人を突破している。裁判では「正直、二度と(配信を)やりたくないです」と語っていた東谷義和さん。今後の動向に注目が集まる。

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