ゴールドマン、副会長に元ダラス地区連銀総裁のカプラン氏指名

Saeed Azhar

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは7日、元ダラス地区連銀総裁のロバート・カプラン氏(66)を副会長に指名したと発表した。

1983年から2006年までゴールドマンに在籍したカプラン氏は今後、グローバルバンキングや市場、資産運用などのチームと緊密に連携しながら世界中の顧客に戦略的な助言を行う仕事に従事する。

デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)はカプラン氏について「知識や濃密な人間関係、重要な国際的リーダーシップの専門性をもたらしてくれる」と期待を示した。

ゴールドマンは最近、ステファニー・コーエン氏やジム・エスポジト氏ら大物幹部の退社が続く中で経営上層部の補強を続けており、カプラン氏の起用もその一環とみられる。

カプラン氏は「非常に幅広い範囲にわたる才能ある人々」とともに働き、顧客サービスやゴールドマンの他に類を見ない企業文化をさらに発展させることに携われるのを楽しみにしているとコメントした。

同氏は2021年9月、個人的な金融取引が問題化する中でダラス地区連銀総裁の退任を表明。ただ米連邦準備理事会(FRB)の倫理規定や法令には違反していないと主張している。

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