社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

社内不正事案の内訳

デジタルデータソリューション株式会社は4月24日、2023年度に社内不正被害にあった経験のある企業230社を対象にした実態調査の結果を発表した。

2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

同調査によると、2023年度に社内不正が発生した企業のインシデント内容は「情報持ち出し」が約57%、「横領・リベート」が約17%、「労働問題」約10%であった。

「情報持ち出し」のうち退職者による情報持ち出しが約43%、在籍中従業員による情報持ち出しが約11%、派遣・業務委託者による情報持ち出しが約3%であった。情報持ち出し被害が発覚したきっかけは、約40%が「他の社員からの報告」だった。

どのような情報が持ち出されたか尋ねたところ、退職者は「顧客情報」「顧客への提案資料」「仕入れ先情報」が、在職中社員は「他の社員の履歴書」「業務データ」「自身がアクセス権限を持たないファイル」が、派遣・業務委託者は「非公開のIR情報/業界動向の調査資料」「業務データ」「顧客情報」が挙げられた。

顧客情報の持ち出しが発覚した月を尋ねたところ、人材の入れ替わりが活発な4月から6月の時期が多い傾向にあることが判明した。

情報持ち出しが発生した企業にUSB等の外部接続媒体に利用制限を設けているか尋ねたところ、約96%が利用制限を設けていなかった。

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