もうヘトヘト……。GWの旅行は楽しいけれど大変です。観光地は人であふれ、地元グルメの店は大行列。行き帰りの高速道路は渋滞です。
電車を使えば渋滞とはほぼ無縁でしょうが、マイカーで出かけると運転手はヘトヘトです。
今回は自動車部品メーカーの「フタバ産業」と「東海理化」の社員待遇を比較してみます。
フタバ産業は2025年に創業80周年を迎える歴史ある会社。愛知県岡崎市に本社を置く、自動車マフラーの最大手です。パイプ曲げ加工やプレス・溶接技術を核に自動車のボディー、足回り部品の製造で事業を拡大してきました。トヨタグループ向けが主流ですが、日産、ホンダ、スズキなど多くのメーカーにマフラーを提供しています。
東海理化は1948年に名古屋市郊外西枇杷島町で設立されました。こちらも75年を超える社歴を誇ります。自動車用のスイッチ、キーロック、シートベルト、シフトレバーのほか、クルマの魅力を引き立てるエクステリア製品など自動車全般に関わる製品を手掛けます。トヨタ系の部品メーカーです。
業績はどうでしょうか。2023年3月期(連結)で比較してみます。売上高はフタバ産業が7081億円、東海理化が5531億円。営業利益は77億円と167億円、純利益は106億円と109億円です。
有価証券報告書によると、社員の平均給与はフタバ産業が580万8000円、東海理化が644万2000円。役員報酬は1人あたり平均で1210万円と2060万円となっています。
年代別の推定年収は、25歳時はフタバ産業が419万円、東海理化が429万円。30歳時は491万円と502万円、40歳時は610万円と624万円、50歳時は688万円と704万円です。
生涯給与はこうなります。
▽フタバ産業…2億2200万円
▽東海理化…2億3300万円
両社の社員がこの収入に応じた平均的な支出を続けた場合、65歳時の推定資産(貯蓄可能額)はフタバ産業3317万円、東海理化3808万円です。85歳時は2155万円と2616万円。どちらも安定した老後が待っていそうです。
(データ提供「Milize」=https://milize.co.jp)