バサジィ大分 昨季の好調時の主力が残留、外国籍選手がフィットすれば優勝も 【大分県】

バサジィ大分はこのほど、大分市内で今シーズンのチーム体制を発表した。会見にはチームを運営する大分スポーツプロジェクトの二階堂雅士代表と宮本隆之専務、狩野新監督、そして選手15人が出席した。冒頭で二階堂代表が「昨季は前半戦に取りこぼしが多かったが、後半戦はいい戦いができた。優勝は近いようで遠かったシーズンが続いた。今季は期待している」と、昨季4位に終わった雪辱を誓った。

チーム強化、選手獲得を兼務する狩野監督は、新加入選手6人を加えた15人体制について、「昨季までチームを支えた既存選手が多く、ベースは変わらない。今季は攻撃にフォーカスしている。そのための補強をした。昨季の総得点(65得点)プラス20点を上積みできれば優勝を狙えると思っている」と話した。今季はシュライカー大阪でキャプテンを務めた斎藤日向に加え、若くて才能豊かなレオ、ヒアンといったブラジル人選手など即戦力と将来性のある選手が加入した。

「今シーズンは期待してほしい」と語った狩野新監督

今季からキャプテンとなった橋本澪良は、「若い選手が多いので、活気あるチームにしたい。タイトルを目指す」と力強く語る。チームは4月9日に始動し、恒例の高尾山公園の坂道などで走り込み、ベースとなる体力強化を終えた段階。戦術について狩野監督は「基本となる守備は変わらないが、攻撃時にリスクを背負って、ゴール前に人数をかけていく。(最前線に配置された)ピヴォのポジションに3人のブラジル人選手を入れ替えながら、それぞれが機能するように日本人選手との組み合わせを考えたい」とレベルアップを誓う。

開幕に向けて高まる競争意識が、ハードなフィジカルトレーニングにも活気を与えていた。リーグ戦までの残り1カ月、公式戦となるカップ戦を挟みながら、戦術の落とし込みに時間を割く。戦力的には昨季とほぼ変わらない。しかし、ブラジル人選手がフィットすれば、チームとしては昨季以上のパフォーマンスが披露できるはずだ。となれば目指すのは悲願のタイトル獲得のみ。その道のりは決して平坦ではないが、十分に期待していいはずだ。

必勝祈願を終えたバサジィの選手、スタッフたち

(柚野真也)

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