韓国のポータルサイト大手「Daum」、シェア低下に直面

かつて韓国のインターネット市場をけん引していたDaumが、現在は市場シェアの減少という課題に直面していることが明らかになった。特に、国内の検索シェアが4%を下回るという事態に陥り、ユーザー数の減少が続いている。これにより、ポータルサイトとしての影響力が低下し、今日ではその存在感が薄れつつある。

7日、ウェブログ分析サイトの「インターネットトレンド」によると、2024年4月の時点で、Daumの国内検索シェアは3.72%にまで低下し、かつての4%台を維持できなくなった。1月は4.72%、2月4.71%、3月4.60%を記録した。対照的に、Naverは56.18%、Googleは35.76%というシェアで安定した成長を続けている。Kakaoとの合併前には20%台のシェアを誇っていたDaumだったが、現在は市場からの撤退が懸念されている。

Kakaoは昨年から、Daumを社内独立企業(CIC)として分離した。これは、企業を社内に置きながらも、運営は独立して行う形態だ。この運営形態に変更したため、KakaoがDaumを売却するのではないかという観測も出ている。KakaoにとってDaumは、鶏肋(食べるほどの肉もないが、捨てるには惜しいという意味)のような存在になりつつある。

これまでDaumは、業績の低迷だけでなく、ニュースの露出アルゴリズムや関連コメント、「アゴラ」の運営などと関連し、左偏向論争などが続き、政治権と対立を起こしてきた。運営コストの増加と収益の減少という二重の圧力により、業界内ではDaumの将来について「切り離すしかない」との見解も出ている。

1995年に創業者のイ・ジェウン(李在雄)氏が設立したDaumは、無料メールサービス(ハンメール)とコミュニティサービス(Daumカフェ)、検索サービスなどを基盤に2000年代初頭までポータル業界のパイオニアであり、最強の存在だった。

しかし、その後「知識人」を前面に出したNaverやGoogleにシェアを奪われ、停滞に陥った。2014年にはKakaoに買収された。2015年にDaumの社名がKakaoに変更されると、李氏は、「楽しい実験がこれで一段落したようだ」とコメントした。

Kakaoは、競争力の低い事業を整理する方針だが、Daumの買収先を探すのも容易ではない状況だ。Kakaoを離れた場合、Daumの生存は事実上難しいというのが専門家の見通しだ。NaverとGoogleの独占体制があまりにも強いため、他のポータルサイトと同様に、Daumの生存も容易ではないと見ている。

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