宮城の海に異変!?(1) 気仙沼でマダイが30倍以上水揚げ “南の魚”が次々と

ここ数年、宮城沖でとれる「魚」に変化が起きています。これまで、西日本や関東の近海で獲れていた魚が、いま宮城県内で異常なほどまでに水揚げされているのです。宮城の海で一体何が起きているのでしょうか。

5月7日朝の気仙沼市魚市場です。水揚げされたのは沿岸の定置網にかかった「マダイ」。去年は4月末の時点で、150キロほどの水揚げでしたが、今年はその30倍以上、5トンを超えています。

さらに、縞模様が特徴の「イシダイ」や、寿司のネタとしても人気の「コウイカ」、重さ10キロを超える「ヒラマサ」など、これまでは西日本を中心に水揚げされてきた魚が次々と気仙沼でとれるように。思わぬ「大漁」に市場関係者は…。

買い付け業者
「魚種は全く変わってきた。ヒラマサは普段食べる魚ではないので、変わったものが入ってもなかなか販売には結びつかない」

地元でなじみの薄い魚は、ほとんど引き合いがないそうです。

“海の異変”といえば…、近年はサンマやサケなどの不漁が続いています。しかし今回は沖合ではなく、陸地からほど近い「沿岸漁業」の異変。

気仙沼漁業協同組合 臼井靖参事
「近年マダイに限らず、とれる魚が、その年によって変わってきている印象がある」

宮城の海にいないはずの魚は他にも…。やってきたのは仙台うみの杜水族館。その魚は、なにやら薄暗い部屋に展示されているようです。

訪れた人
「全然、顔が違う。角が生えてる」
「エイリアンみたいびっくりしました」

果たしてその正体は…。「エイリアン」か!?それとも「悪魔」か!?

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