ロボット「ペッパー」、南小国町が全小中学校に導入 登校お出迎え、授業支援に活用

 南小国町の全4小中学校に、本年度からソフトバンクの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」が仲間入りした。必修のプログラミングや総合的な学習の時間、授業支援などで活躍してもらう。

 2日は3小学校で運用が始まり、中原小(35人)ではグループ登校した児童たちをペッパーが玄関ホールでお出迎え。「おはよう」「早起きは気持ちがいいですね」と声をかけ、首や手を動かして愛嬌[あいきょう]を振りまいた。

 高さ120センチ、重さ29キロの新入生ロボットと対面した6年の日隈千恵莉さんは「まだ少し恥ずかしい」。4年の安藤花琉さんは「本物を見たのは初めて。かわいい」、2年の稲土葉太郎君は「一緒に勉強したり遊んだりしたい」と喜んだ。

 町教育委員会は本年度、独自の教育指標に「教育DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」を追加。ペッパー4台をリース契約した。「児童生徒の探究心や多角的な思考を育む教材として役立てたい」という。(花木弘)

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