プロレス夢の祭典は新世代大活躍で盛況も…ゲイブ・キッドが清宮海斗を急襲するバッドエンドに場内騒然【ALL TOGETHER】

新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノア、DDTプロレスリング、大日本プロレス、ドラゴンゲート、スターダム、東京女子プロレスと現時点では8団体が加盟を表明している日本プロレスリング連盟UJPWが、発足を記念して『ALL TOGETHER~日本プロレスリング連盟発足記念・能登半島復興支援チャリティ大会~』5.6東京・日本武道館大会を開催した。今大会には新日本、ノア、DDT、大日本、ドラゴンゲート、スターダムの6団体が参加。東京・後楽園ホール大会を開催した全日本と東京女子は出場を見合わせたが、第2弾として6.15札幌・北海道立総合体育センター北海きたえーる大会が行なわれることも決定しており、こちらには出場する可能性があるという。
メインイベントでは、今大会のパンフレットの表紙を飾った海野翔太&清宮海斗&上野勇希と、上村優也&KONOSUKE TAKESHITA&シュン・スカイウォーカーによる新世代の6人が激突した。海野は5.11アメリカのオンタリオ大会で、師匠のジョン・モクスリーが保持しているIWGP世界ヘビー級王座への挑戦が決まっており、清宮は5.4両国大会でGHCヘビー級王座を奪還したばかり。上野もDDTの至宝であるKO-D無差別級王座を保持している。

一方の上村優也はKOPW2024保持者、TAKESHITAはDDTとアメリカAEWの2団体所属として活躍しており、モクスリーのIWGP世界王座も視界に捉えている。シュンは昨年までオープン・ザ・ドリームゲート王者に君臨していただけにドラゴンゲートのトップ選手の一人である。

青コーナーは上村、シュン、TAKESHITAの順番で、赤コーナーは上野に続いて、海野がいつものように客席から入場すると、最後にGHC王者の清宮が花道から入場した。先発は海野とTAKESHITAでゴング。その後は清宮とシュン、上野と上村がそれぞれシングルマッチのような闘いを繰り広げていく。

場外戦ではヒールが2人いる青コーナーが優位に進めて、TAKESHITAは同級生の上野に花道で垂直落下式ブレーンバスターなど厳しい攻めを見せるも最後は赤コーナートリオが上村にトリプルミサイルキックを放つと、清宮が変型シャイニングウィザードを決めてカウント3。勝った清宮が大会を締め、出場選手とともに記念撮影をすると、上野が先に花道を後にすると、海野が続いたところで、デビッド・フィンレー率いるバレットクラブWARDOGSが現れて、ゲイブ・キッドが清宮をフィンレーは場外にいた海野を襲撃。キッドは清宮にパイルドライバーを決めるとGHCのベルトを持って「次はコレだ」と挑戦をアピール。まさかのバッドエンドに場内は大ブーイング。キッドはベルトを持ち去ってしまった。
ダメージが残る中、海野の肩を借りてインタビュールームにたどり着いた清宮は「おい、ふざけんなてめぇ。やりたかったらやってやるよ。おい。ノアに来てみろよ!やってやるよ」と言うと、拳王が迎えに来て一緒に控室へ。一方で海野は「俺は丸腰だよ。タイトルも獲ったことねえ。チャンピオンでもねえ。なんも実績もねえ。シュン・スカイウォーカーが言ってた一番格下かもしんねえ。 見ただろ? 今日の景色。これが現実だよ! これが今の俺の全てだよ、この野郎」と言い、続けて「次の『ALL TOGETHER』はモクスリーに勝ってIWGPのチャンピオンとして戻ってくる」と新世代の最先端を走ると誓っていた。
バレットクラブに始まりバレットクラブに終わるという夢の祭典としては異様な大会ではあったが、今回はどの団体も新世代の選手たちが目立っていただけに、次回大会はさらなる彼らの進化に期待したい。

◆日本プロレスリング連盟◆
『ALL TOGETHER~日本プロレスリング連盟発足記念・能登半島復興支援チャリティ大会』
2024年5月6日
東京・日本武道館
観衆 4583人
▼メインイベント(60分1本勝負)
海野翔太&○清宮海斗&上野勇希(23分18秒 片エビ固め)上村優也●&KONOSUKE TAKESHITA&シュン・スカイウォーカー
※変型シャイニングウィザード

取材・文⚫︎どら増田

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