景況感2カ月ぶり悪化 三重県内4月、倒産は16件

 帝国データバンク四日市支店は7日、4月の三重県内景気動向調査結果を発表した。「景気が良い」と回答した企業から「悪い」と答えた企業を差し引いた景気DIは、前月比3.2ポイント減の42.7となった。

 支店によると、県内の景気DIが悪化するのは2カ月ぶり。全国平均(44.1)も2カ月ぶりに下回った。前月は7位だった全国順位は、25位に転落。一方、前年同月比では0.9ポイント改善した。

 規模別のDIでは、大企業が10.6ポイント悪化して39.4、中小企業は2.4ポイント悪化して43.0。4カ月ぶりに中小企業が大企業を上回った。業界別では、製造や小売などの6業界で悪化し、2業界で改善した。

 支店はDIが悪化した理由について「受注や荷動きが減少したほか、改善していた前月からの反動もある」と分析。「円安の加速による仕入れ価格の上昇が懸念され、県経済の不透明感が増している」としている。

 また、同社の津支店は7日、4月の倒産が16件だったと発表した。前月より7件多く、前年同月よりも15件多い。16件の負債総額は46億2100万円で、前月より21億5500万円多い。

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