障害者施設で模擬選挙 諫早・高来「しらぬい学園」 給食メニューの候補に投票 長崎

模擬選挙を体験する利用者ら=諫早市、しらぬい学園

 投票の流れを経験して選挙を身近に感じ、社会参加の機会にしてもらおうと1日、長崎県諫早市高来町の障害者支援施設「しらぬい学園」で模擬選挙があった。
 施設の利用者や支援員の声を直接聞き、障害の有無にかかわらず「誰もが投票しやすい環境づくり」の向上につなげようと、市選管が初めて実施した。
 利用者ら25人が参加。てんぷら、から揚げ、しょうが焼きの中から施設の給食メニューを選ぶ模擬選挙があり、施設職員らが「てんぷらは、さまざまな食材が楽しめる」「しょうが焼きはごはんに合う」など、それぞれの料理の魅力を紹介。利用者らは実際の選挙で使用する投票用紙や投票支援カード、投票箱などを使い、思い思いの“候補”に1票を投じていた。
 女性利用者(38)は「通常の選挙には行ったことがあるので、料理を選ぶ選挙は不思議な感じだったが、(争点が)分かりやすく、これが良いと思える物を選べて楽しかった。普通の選挙にも、またぜひ行きたい」と話した。
 市選管は24日、同市福田町の就労継続支援B型事業所のラポール諫早で出前講座を開く。

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