「療養所と言っても名ばかり」高知県の濵田知事と香川県の池田知事 香川の国立ハンセン病療養所を視察

香川県高松市にある国のハンセン病療養所大島青松園を、7日に濵田知事が視察しました。

大島青松園を訪れたのは濵田知事と香川県の池田知事です。国の誤った強制隔離政策で療養所に収容されたまま亡くなった人たちが眠る納骨堂に花を手向けました。

両県の政策課題について認識を深め連携しようという会議の一環で訪問したもので、回復者の森和男さん、野村宏さんと面談。高知県出身の野村さんは入所した当時の苦労を語りました。

(野村宏さん)
「療養所と言っても名ばかりで、園内の維持管理というのは全て入所者によって、私もそうだったけどいろいろなことをやらされて」

戦後、最も多い時は700人を超えていた大島青松園の入所者。現在はわずか29人です。療養所の将来をどうするのか、香川県にとっても喫緊の課題です。

このあと両知事は園内の資料館などを見学し、ハンセン病問題と向き合う大切さを改めて実感していました。

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